券売機

今日は実家の母を連れて、夫のおかあさんのお見舞いに行ってきました。今週の月曜日からリハビリが始まり、車椅子に乗って、トイレや洗面にも一人で行けるようになり、着実に良い方向に向かっています。父のお葬式以来再会ということもあって、終始おしゃべりの絶えないひと時となりました。さてお見舞いに行くため、母との待ち合わせ場所の西日暮里に向かうために利用した、秋葉原駅でのこと。千代田線への乗換えを考えて、久々に切符を買おうと券売機の前に行くと、あれ?並んでいる機械全部がタッチパネル式!これでは、我々視覚障害者は一人で切符1枚買うことが出来ない。以前は電話のプッシュフォンの様なボタンが付いていて、音声も出ていたのに…。顔を近づけなくては見えない私たちロービジョンにとっても、機械に顔を近づけた瞬間、前髪が機械に触れて、必要な操作が出来ないことが多くて苦手です。駅員さんに事情を説明して切符を買ってもらい、早速この状態では一人で切符が買えないので、改善して欲しいとお願いしました。この駅には点字の料金表もあるし、機械には投入口に点字も貼ってあるのに、肝心の操作を誰かにやってもらわなくてはならないなんて、点字をつけた意味がない。音声さえ出れば一人で切符も買えるし、スイカのチャージも出来るのでありがたいとアピールしました。実直そうな駅員さんは、真剣に聞いてくださり、上司に報告するとおっしゃってくださいました。この意見が届くことを願いつつ、ホームまで送ってくださった駅員さんにお礼を言って、電車に乗り込みました。利便性やデザインが重視され、私たちの住みにくい世の中に、どんどんなってしまう。仕方がないとは思うけど、色々な技術も発展してるし、それを私たちの住みやすい社会作りに、生かして欲しいものです。