北海道旅行 2日目

ぼく、しまちゃん!

朝5時20分に起床。昨日ホテルの方からロープウェーが6時から動いていること、ホテルから送迎してくれると聞いて早起きして黒岳の5合目までいくことにしたんです。6時前にはロビーで待っていたのにバスが来る気配がない。ホテルの人に改めて聞いたら、それは団体客がバス会社に頼んで送迎してくれるバスと判明!話が違うことに朝からブーイング!ホテルのご懇意でロープウェー乗り場まで送っていただきました。天気は晴れと聞いていたけど、どんよりとした曇り空。早速ロープウェーで5合目へ。でもこの曇り空がなんかいやーな予感…。上へ近づくにつれてどんどんガスが濃くなっていく。そんなことはおかまいなしにロープウェーは上へ、上へ。下の景色を見たとき、ちょびっと顔を出した朝陽に雲海が輝いてとても幻想的で綺麗でした。そして5合目に到着。私たちの不安は的中!ありゃー!真っ白けで何にも見えない!朝早い性なのかそれとも今日は予報が外れて天気が悪いのか…。景色を見るのは諦め、7合目に行くペアリフト乗り場の場所の確認が寺遊歩道を散歩することにしました。気温は長袖のシャツとカーディガンをはおってちょうどいいくらい。少し肌寒かったです。でも美味しい空気と草木の匂いを胸いっぱいに吸い込んだら、とても気持ちがよかったです。朝早かったせいか人も少なかったし聞こえてくるのは鳥や虫の声しか聞こえない静けさ。早起きは三文の得って感じです。ペアリフトの乗り場を確認した後一旦ホテルに帰り朝食。朝もバッチリ食べちゃいました。寝溜め・食い溜めは出来ないとはこのことを言うんですね(笑)。9時過ぎにホテルをチェックアウトしてバス乗り場のコインロッカーに荷物を預けてからロープウェー乗り場へ。チケットを買おうとしたら「あれ?朝も来たよね?また乗るの?」なんておじさんに声をかけられました。もう顔を覚えられちゃった(笑)!天気は快復するどころかますますガスが濃くなっている感じで、やっぱり景色は見えませんでした。そしてペアリフトで7合目へ。スキーのリフトのような高ーい所を行くのかと思ったらなだらかなところを十数分かけてゆっくり昇っていってくれたので、高いところが苦手な私は内心ほっとしました(笑)。周りは緑一色。リフトの動く音以外に聞こえるのは、たまに鳴く鳥の声や無視の声・下りのリフトに乗っている人の超え。それ以外は静寂。怖いとか寂しいと言うよりなんか気持ちが落ち着きます。車のお供聞こえない。いかに私たちが毎日いろんな音や大音響の中で生活しているかを思い知らされたような気がします。森林浴を楽しみながらのんびり昇っていくうち、背の高い木がなくなり低い気が多くなってきたと思ったら、7合目に到着。標高が高いせいか寒い!景色は5合目よりガスが濃く、なんにも見えない!前回北海道の熊牧場に行ったときも、雨で景色はなんにも見えませんでした。また北海道で景色が見られないなんて…。広大な大雪山国立公園を眺められないのが残念です。そもそも層雲峡が大雪山国立公園の中にあるので、私たちは昨日から国立公園の中にいるのですが、その広大さが想像できませんでした。景色を眺めて改めてその広大さを感じたかったのですが…。諦めてロッジに避難することにしました。中へ入ろうとしたとき「クマ出没」の看板を発見!さすが北海道です!7合目から頂上までは徒歩で約1時間くらいとのこと。登山を楽しむ人たちが続々とロープウェーで昇ってきて、上を目指して行きます。驚いたのは登山客の大半がお年寄り!「山頂目指して頑張ってねー!そして元気に下山してね」と思いつつロッジの中へ。ココアを飲んだりおばさんにお土産を説明してもらいながら買い物をしたりして、晴れるのを待っていました。黒岳はシマリスが有名だと知り「でも会えないよねえ…」と呟いたら「今ロッジの外に来てるよ!」と教えてもらい外へ。なんとロッジで餌付けしている野生のシマリスが遊びに来ていました。!人懐っこいのかそばによっても怖がらない。私の肉眼でもじっくりみることが出来ましたし、小さな可愛い足音も聞けました。寒さも忘れてシマリスに夢中になっていた私たち。そんな私たちにおばさんが餌をくれました。餌をまいて待つことしばし。シマリスが再び登場!おかげで可愛い写真が取れました。でも気温は来たときより下がり、半そでで頑張っていた夫もとうとう上着を着る羽目に。気温はなんと12℃!寒いわけだ!晴れるのを待っていたけど晴れそうにもないし体も冷え切ってしまったので、おばさんにお礼を言って下山しました。帰る頃にはガスが少し晴れ山並みが見えてきました。そしてリフトで下っていると、下へ行けば行くほど天気が善くなってくる!どうやら天気が悪いのは7合目から上だけのようです。太陽が出ているので暖かい!ほっとしました。5合目に戻ってきたときには快晴!広大な国立公園の景色を堪能することが出来ました。お昼はラーメン。冷え切った体が蘇りました(笑)。その後はお土産屋さんを見たりしながら時間をつぶし、1次半のバスに乗って上川駅へ。いよいよ層雲峡とお別れです。上川駅からはローカル線で旭川へ。旭川から特急スーパーカムイで札幌へ。16時50分に札幌に着き、本日のお宿のアートホテルズ札幌へ。夕飯は特に決めていなかったのですが、ホテルのすぐそばにあるキリンビール園に行きました。平日だし予約無しでも平気だろうとたかをくくっていたらとんでもない!1時間くらい待ってようやく夕飯にありつけました。ジンギスカンの匂いをプンプンさせながらホテルに帰ってきた私たちは、早速大浴場へ。ビジネスホテルに大浴場があるホテルなんて珍しいでしょ?お風呂はとても広くて、大浴場のほかにジャグジーや露天風呂がありました。「うーん、迷子になりそう。結構暗いし…」なんて思っていたら、掃除係のおばさんや入り合わせた方たちのおかげで、全部制覇することができました。層雲峡でもそうでしたが、入り合わせた方に親切にしていただいたおかげで温泉を楽しむことが出来、本当に有難かったです。特に今日は体が冷え切るような寒さの中にいたので、体の芯まであったまりました。そして就寝。まだ消えぬジンギスカンの匂いに包まれながら札幌の夜は更けていったのでした(笑)。