九州旅行 2日目 続き

山みず木

黒川温泉の続きです。さて、女将さん手作りの羊羹を完食した私たちは、早速お風呂に行くことにしました。仲居さんの話によると、お風呂は内湯・露天共に建物の外にあり、敷地内を歩いていくとのこと!特に女性用は露天風呂が二つあり川を渡って行き来できる「裸の散歩道」を通って行けるのだそうです。これは益々楽しみ!でも外へ出た途端、道はライトアップされているものの、どこをどう行ったらいいのかわからない!足元も石段などがありちょっと歩きづらい!「ありゃー!どうしよう!」方向音痴な私。絶対に帰ってこれない!夫に迎えに来てもらうことにして、お風呂へ。とっても不安…。中はどうなっているのかとウロウロしていたら、男性二人が入ってきてお互いビックリ!どうやら混浴エリアだったみたい。女性専用エリアに連れて行っていただき、無事到着。脱衣所には数人のご婦人が居合わせたおかげで、便乗してお風呂場まで連れて行っていただいちゃいました!入ったのは滝が望める半露天。そして居合わせたご婦人たちは、私たちと同じ車に乗り合わせたご婦人たちと判明!すぐに意気投合し、もう一つの露天風呂に一緒にいくことにしました。石造りの太鼓橋を渡って川向こうのお風呂へ。真っ暗だったけど「裸の散歩道」は森林浴もできて、とても気持ちが良かったです。みんなでワイワイいいながらあっという間に到着。ここは屋根のない本格的な露天風呂です。お湯がぬるめなので、ゆっくり入れました。「顔ぶれが変わっても同じグループみたいなもの」と言ってなんの違和感もなく仲間に加えていただいたご婦人たちのおかげで、楽しい入浴タイムになりました。これも旅ならでは!普段はあかの他人とこんなに接することはないのに旅先だとこんなにすんなり人と触れあえるのが不思議。それに広い敷地内を一人で歩く不安のあった私にとって、こんなに有難いことはありません。そしてお風呂の後はこれまた楽しみの夕飯です!個室のお食事処へ行った時、確かあのご婦人がたも同じ時間に夕飯だと言っていたのを思い出し、夫にも話して改めてご挨拶をしてからお食事!いやいや!予想以上でした!料理長手作りの桑の実の食前酒から始まり、前菜・蒸し料理・天ぷら等など味が上品でとっても美味しい!特に土瓶蒸しや高麗ニンジンなどの入った薬膳鍋は、文章力に乏しい私には書き表せないくらい絶品!しかもたいていの旅館は「これでもか!」というくらい沢山でてくるけど、ここ「山みず木」は量も程よく、デザートまで適度な満腹感でした。お世話をしてくださった仲居さんもとても楽しい方で、冗談を言っては大笑いしながら楽しく食事ができました。「今年の11月で結婚して10年になるんです」と何の気なしに言ったら、旅館からめおと橋を記念にいただきました!これも良いお土産になりました。感動しきりの夕飯でしたが、ほどよくおなかがいっぱいになると眠くなる!ひと眠りした後、夫は露天風呂へ、私は部屋にある内風呂に入りました。石造りで窓の格子越しからは外の景色が見え、外の空気が入ってくる半露天風。いい雰囲気だったけど、寒い!外はこんなに寒いのかと驚きました。なにはともあれ湯船に飛び込みました!お湯がぬるめなのでゆっくり入れたのですが、出ると寒くて我慢できません!頭を洗っては湯船に入り、体を洗っては湯船に入り…。でも気持ちよかったです(笑)。こうして黒川温泉の夜はまたもやあっという間に更けていきました…。